船岡山
2008年 06月 01日
名前は山ですが、標高111.89メートル。
丘と呼んであげたほうがよいかもしれません。
清少納言も『枕草子』に「丘は船岡……」と書いております。
現在は、「船岡山公園」として整備され、
市民の散歩や憩いの場になっています。
なによりも中腹や山頂からの眺望が最高!
比叡山、そして五山の送り火で有名な大文字、舟形、左大文字などを
ゆったりと眺めることができます。
比叡山
左大文字(大北山)
船岡の名前は山の形が船底に似ていることから、そう名づけられたようです。
この船岡山は、そのむかし平安京の造営に際し、
四神相応の玄武(北方を守る神で亀と蛇の合体)とされ、
そこから南に朱雀大路(平安京の中心軸)が敷かれました。
山頂にある大岩は玄武の証でしょうか。迫力があります。
中世に入ると、この山は戦略上の要地となり、
応仁の乱による戦いがこの地で繰り広げられました。
安土桃山時代を経て、織田信長の死後、
豊臣秀吉はこの船岡山を信長の廟所としました。
その縁あってでしょうか、
明治時代には織田信長を祭神とする建勲神社が、
船岡山の東麓に建てられました。
その建勲神社については次回、ご報告いたします。
京都のお漬物は 京漬物-京町家の川勝總本家
by kyoto-kawakatu | 2008-06-01 17:42